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好きが止まりません!
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な、なんで、泣くーっ!
碧が謝りながら泣き出して西島はアタフタ。
いや、俺が早く決断して風呂に入っていれば佐藤はのぼせて鼻血出す事なかった。
だから、俺が悪いのに‥‥‥
しかも、泣き顔可愛い!
不謹慎だけどな。でも、可愛い!
ぐしぐしと鼻を啜り泣く碧が可愛くて、
「佐藤、謝らなくていい。」
つい、頬に手を当てた。
指先で涙目を拭うと、
「また、入ろうな。今度は一緒に浴室に行こう」
と微笑む。
自分でも、凄い事を口にしていると分かっているけれど、言葉にしてしまった。
「だから泣くな」
泣くな。そう、言われて泣いていると気づいた碧。
部長は本当に優しいです。
もう、好きが止まらないです。
ドキドキします。
好き過ぎて、涙が止まらないです。
碧はポロポロと涙を沢山こぼす。
西島はそんな碧を両手でギュッと抱きしめた。
「よしよし、泣くな。」
頭を撫でながら言葉をかける。
小さい身体がスッポリと自分の腕の中に収まって泣いている。
どうやったら泣きやむのだろう?
色々考えてみた。
でも、思いつかなくて、碧本人に聞いてみようかと、
「佐藤」
と名前を呼んでみるが返事はない。
まさか?
よく、耳を澄ませると寝息が聴こえている。
やっぱり!
碧は腕の中で眠っていた。
まったく、この子は‥‥‥‥‥
どこまで子供で、どこまで自分をこんなに惹きつけるんだろうか?
碧をそっと、抱き上げてベッドへと運んだ。
寝かせると、閉じた瞳から涙が零れて、それを指先で拭う。
閉じた瞼から伸びる長いまつ毛は濡れていて、西島は、
瞼にしたの唇を軽く押し付けた。
「碧‥‥‥」
碧の名前を佐藤じゃなく下の名前で呼ぶ。
頬とオデコに軽く、ちゅっ、とキスをして、
「おやすみ。碧」
と、頭を撫でた。
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