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「碧ちゃんと何かあったんだろ?聞いてやるよ」
「えっ?べ、別に何も」
あからさまな動揺に神林は笑いを必死に堪えている。
「話したいんだろ?そう顔に書いてあるぞ!」
西島はいつもこんな感じだ。
話したいからここに来たんだろとバレているのに、素直に話さない。
言わせるように仕向けなければならない。
結構、面倒くさい男なのだ。
神林に問い詰められ、
「佐々木には言うなよ」
と前置きをして、話始める。
初めから素直に話せばいいのに‥‥‥
そう思いながら神林は話を聞く。
「佐藤は俺を好きらしい‥‥‥‥」
うん?いまさら?
えっ?あんなにあからさまに態度に出しているのに、今更?
「で、俺も‥‥‥‥あの、変な目でみるなよ?俺も、佐藤が可愛いって、思うっていうか、その‥‥‥」
そう言って西島はモゴモゴと口は動かすが言葉にはしない。
あああぁ、もうー!この男は!
「好きなんだろ?碧ちゃんが」
中々言わない西島にイラッとしたかんはサラリと言葉にした。
「な、な、な、なんで!」
あ、すんごい動揺した!
動揺する西島は新鮮だ。
神林は笑いがこみ上げて来ている。
面白い!
「好きなんだろ?」
再度聞かれ、西島は顔を真っ赤にして頷く。
千尋!やっぱり、お前最高!
神林は物凄く笑いたいのを堪える。
いや、マジでなんだコイツー!可愛い!
普段は仕事をバリバリこなし、怖いものなしの西島部長。
上司も西島を怖がったり、なのに、女子社員の人気は不動。そんな西島が年端もいかない可愛い男の子を好きになり、顔を真っ赤にして俯いているじゃないか!
いいもの見た!
つーか、気付かれていないと思っているのもツボる。
「良いんじゃない?碧ちゃん可愛いし、良い子だしさ、何よりも、お前が誰かに興味持てた事が俺は感動している」
神林は西島の肩に手を置く。
「な、なんだよソレ!」
「いや、お前はさ、誰にも興味有りませんみたいな顔しているからさ、俺は心配してたんだぞ?」
「神林‥‥‥」
神林がこんな風に思ってくれていた事に西島はちょっと、感動した。
「顔もイケてんのにつまんねえ人生送ってんなあってさ」
それなのに、最後につけられた言葉で、西島は神林の言葉を撤回してやった。
「神林、てめえ!俺はつまんなくない!」
「はいはい、そうですね。」
神林は軽く交わす。
「このまま、恋人作らなかったらさ、俺が嫁に貰ってやろうかとも思ったんだかどな。」
「は?」
西島は目を丸くして神林を見る。
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