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「嫁ってなんだよ!」
「飯作れるし、西島面白いし」
「お、俺は別に面白くない!」
何やらアタフタする姿がたまらなく面白い。
「なーんてな!本気にした?」
神林はふふっと笑い冗談だと言った。
西島はホッとする。
「で?碧ちゃんに告白すんのか?」
「なっ、」
西島はまた、顔を真っ赤にして焦っている。
告白するのか?と聞いただけなのに、この反応。やはり、笑える。
「碧ちゃんから言わせるのか?」
「いや、その、本当に佐藤は俺を好きか自信がなくて、万が一‥‥俺の勘違いとかなら、ただの変態ショタコンになるし‥‥‥だから、その」
あとはもう、しどろもどろ。
見ていて面白い。
しかし、自信ないとか、馬鹿だろ西島?
いや、馬鹿だ!
「西島、仕事はできんのに、恋はからっきしだな」
神林は西島の肩をポンポンと叩き哀れんだような表情を彼に向けた。
「う、うるさい!」
赤面した西島が、神林の手を払い除ける。
「大人のお前が先に碧ちゃんの気持ちに応えてやんないと。それとも、誰かに持って行かれるまで待つか?嫌だろ?誰かに純な碧ちゃんに手を出されるのは?」
「う‥‥‥」
確かにそれは嫌だ!
西島は頷く。
やはり、自分が先に‥‥‥‥。
真剣に悩む西島である。
◆◆◆◆◆◆◆
「あーおーい?」
ふいに斉藤に名前を呼ばれた碧。
「えっ?」
「えっ?じゃない。昼休みだぜ?ランチ行かねえの?」
「嘘、もうお昼?」
碧は壁に掛けてある時計を慌ててみる。
確かに昼休みだ。
「ランチ行こうぜ?碧、いつも、どっかいっちゃうからさ、たまには」
ランチ‥‥‥あ、部長!
碧は西島の席を見やる。
が、西島は居ない。
確か、11時過ぎに何処かに行ったのを思い出す。
「部長は?」
「部長?戻ってないけど?」
斉藤の言葉に碧は少し寂しく思った。
神林先生の所にはいないのかな?
今日はランチ一緒に出来ないのかな?
「碧?どうした?」
沈んだような表情になる碧の顔を覗き込む斉藤。
碧が斉藤に返事を返そうとした瞬間、携帯のバイブが震えた。
何気に携帯を取り出して確認する。
に、西島部長!
着信があり、西島の名前が表示されているじゃないか。
碧は携帯を持つと、勢い良く立ち上がり走入だす。
「碧!ランチ!」
後から聞こえる斉藤の声。
「ごめん、僕、行く所あるから」
そう叫んで部屋から出ると、西島の電話に出た。
「も、もしもし」
「佐藤?いま、神林の所にいるから昼飯を一緒に」
「はい!今からいきます!」
碧は元気に返事をして、医務室まで走った。
◆◆◆◆
「あれ?碧ちゃんは?」
碧が出てる直ぐに佐々木がきた。
「さあ?どこかに走っていきました」
「えー!迎えに来たのに」
つまらなさそうな佐々木。
「佐々木部長、碧お気に入りですね」
「もちろん、可愛いじゃん。斉藤君はランチ行かないの?」
「いきますよ。碧に振られちゃったんで佐々木さん、一緒しません?」
斉藤に誘われ、一瞬悩んだが、
「いいよ」
と笑顔で答えた。
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