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◆◆◆◆◆◆
「あつ、」
碧はうっかりと鍋を触ってしまい声を上げた。
「にゃおん」
碧の声に諭吉が足元に擦り寄る。
「えへへ、大丈夫だよ。僕、不器用だからなあ。部長みたいに器用になりたいな」
心配そうに自分を見上げる諭吉に微笑む。
「さあ、頑張らなくちゃ!部長に美味しいって言われたいもん」
碧は気を取り直し、料理を再開する。
◆◆◆◆◆
「斉藤くん」
会社から出ると直ぐに佐々木に呼び止められた斉藤。
「お疲れ様です」
「はい。お疲れ様、ねえ、今日は何か用事ある?」
「とりあえず、ないですけど?」
斉藤がそう返事すると、
「じゃあ、大人の勉強しにウチにこない?」
佐々木はニコッと笑う。
大人の勉強。
それが何か直ぐに分かった斉藤は少し考えて、
「いいですよ」
と答えた。
「さすが斉藤くん」
佐々木は斉藤の肩を叩く。
そして、2人で歩き出す。
◆◆◆◆◆
「できたーっ!」
キッチンで碧は歓喜の声をあげる。
多少、火傷を負ったが料理は完成した。後は西島を待つだけ。
部長、美味しいって言ってくれるかな?
碧は出来上がった料理を見ながらドキドキしていた。
部長、何時に帰るのかな?
時計をチラチラ気にする碧。
早く食べて欲しいと思うのと、会いたい気持ちが同時にきたのだ。
好きな人の帰りを待つっていいなあ。
「諭吉、部長は美味しいって言うかな?あ、お風呂とか用意しなきゃ」
碧はお風呂掃除をしに浴室へと行く。
浴室へ諭吉もついてきた。
浴室のドアを開けると昨夜の西島の裸を思い出した。
きゃー!
僕、興奮して鼻血出したんだった!
急に恥ずかしさを思い出した碧である。
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