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鍵が開く音がして、諭吉がイチ早く気付き、耳をピクリと動かす。
碧も諭吉が何かに反応をしたので西島が帰ってきたのだと判断して、玄関にダッシュ。
判断通りに西島が帰って来ていた。
「おかえりなさい」
碧は西島に笑いかける。
◆◆◆◆◆
い、
いいなあー!
おかえりなさいと笑う碧を見た感想。
誰かにおかえりなさいって言われるのは久し振りでしかも、こんなに可愛い男の子が極上の笑顔で出迎えてくれる。
最高だー!
「ただいま」
西島は碧に笑い返すと、靴を脱ぎ部屋へ上がった。
「ご飯、直ぐに温め直しますね」
碧はそう言うとキッチンへと急ぐ。
早く部長に食べてもらいたい。
さっきまで、少し、元気がなかった心が急に元気になる。
心が軽いというか、スキップしたいくらいだ。
機嫌が良さそうに見える碧に西島はホッとしていた。
もしかしたら怒っているかも!とか、
泣いていたら?とか、色々考えてしまっていたのだ。
極上の笑顔で出迎えてくれて、遅くなったのに文句も言わない。本当に良い子なんだなって、改めて思った。
食事を温め直す碧の隣に西島は立つと、
「ごめんな、遅くなって」
と謝る。
「いいんです。僕、何時になっても待ってるつもりでしたから」
ニコっと笑う碧。
う、
うわー!もう、可愛い可愛い可愛い!
やばい、触りたい!頭、ぐりぐり撫でたい。
手を出しそうになり、グッと我慢。
「あ、あの、ご飯食べたらお風呂‥‥」
碧は一緒に入りましょう。と付け加えたかったけれど、言葉を止めた。
お風呂!
そうだ、お風呂に入る約束していたままだ。
のぼせやすいからな、今日は素早く入ってやらなきゃ。
「一緒に入ろうな」
西島がそう答えると碧は心の中でやったあ!と叫んだ。また、一緒に入れる!
今日は絶対に部長の身体をあまり見ないようにしなきゃ、また鼻血がでちゃうもんね。
「はい。僕、部長の背中流します」
今日こそは部長の背中を流さなきゃ。
ニコっと笑う碧。
あああ、もう!触りたい!
西島はつい、碧の身体に腕を伸ばし引き寄せた。
ぎゅっ、
碧の華奢な身体を抱きしめてしまった。
彼から香る甘い香。
細い身体。
ぶ、部長ー!
抱きしめられた碧は頭が真っ白。
ドキドキ、ドキドキが止まらない。
う、嬉しい。
部長、いい匂い。
身体、おっきいなあ。
僕よりぜんぜん、おっきいなあ。
碧は両手を西島の背中へ回した。
◆◆◆
や、やばい、
俺、なにやってんだ!
咄嗟に碧を抱きしめてしまった。
ど、どうしよう!
こんな事して、なんて思っている時に碧が西島の背中に手を回してきた。
えっ?まじ、佐藤‥‥‥?
マジで?
西島もドキドキしてきた。
この先ってどうするんだっけ?
久し振りの感情だから少し戸惑う。
◆◆◆◆
部長、やっぱり大っきいや。
両手を回して改めて実感。
部長の胸も厚いし、羨ましい。
でも、この状態って、あのドラマみたいだ。
碧が見ていたドラマでこんな風に男女が抱き合っていて、女性が顔を上げたらキスされた。
そんな風景を思い出し、顔が熱くなる。
顔、上げたらどうなるんだろう?
碧はその先を経験したくて顔を上げた。
すると、西島と目が合ってしまう。
西島も、同じタイミングで碧を見ていたのだ。
しばし見つめ合う2人。
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