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K02 : 春の海 9
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「ん……、だって、気持ちい、から……ッ」
頭を横に振りながら喘ぎ混じりに言い訳を口にする。このまま与えられる快楽に素直に流されたい。それができないから、身体の内側が熱を籠らせて疼いてる。
膝に力が入らなくて今にも崩れ落ちそうなのに、この人はそれを赦してくれない。背後から回ってきた左腕は、ガクガクと頼りなく揺れる俺の上体を支えてる。
やがて奥まで入ってきた指が、探るような動きを始めた。どこがいいかなんてもうわかってるくせに、意地悪な指先はなかなかそこに触れてくれない。それでもどうしようもなく感じてしまって、いいところを掠める刺激にいちいち敏感に身体が震える。
「あ、多田さ……っ」
欲しくてたまらない。でも、そこを攻められればきっともう立っていられない。
ギリギリ掠めるぐらいのところを小刻みにくすぐられて、ぞわぞわとした何かが背筋を何度も這い上がっていく。
「 ─── ああ……ッ」
快感を追いかけて無意識に腰が揺れ動く。その指が一番欲しいところにあたった途端、身体の力が急速に抜けていった。がくんと崩れ落ちるところを後ろからしっかりと抱きかかえられて、耳元で俺の大好きな声が甘く響いた。
「楓の好きなところを擦ってあげる。だから、この体勢でいないと駄目だよ」
「……っ、ん……」
軽く噛まれた耳朶がじんじんと甘く痺れる。抗うこともできないまま壁に手を付いて今にも理性の飛びそうな頭を力なく縦に振れば、中に入っている指が俺の1番弱い部分を試すように圧迫した。
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