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俺と及川さんは、体の関係がある
始まったのは高校に入ってすぐぐらい
すげえ痛かったしなんか、負けてる気がして悔しかった
そんなことを何度も何度も繰り返しているうちに
俺は段々、イヤになってきた。
それは及川さんが好きだから
そういう意味で俺は好きなのにあの人は俺のケツにしか興味が無い。
そんなの他の奴のケツを使えばいい、カッコイイし綺麗だし、俺じゃなくてもいいはず
……そうだ、俺じゃなくてもいいのが嫌なんだ
俺じゃないの駄目じゃないと……
「ほら」
ビクッ!!!
思い切り自分の世界に入っていた所に声をかけられビックリする
「え」
目の前にはマグカップ。
「寒いんでしょ、ほら」
そう言われ無理やり押し付けられたマグカップを受け取った
ゆっくりと口を付け一口飲むと
甘く温かいココアが喉を通り体を暖めていく
思わずホッコリしていると視線を感じ及川さんを見る
けど、及川さんは窓の外を眺めているだけだった
なんだ、気のせいか
少しガッカリしてもう1度マグカップに口を付ける
「もう、今日は帰れないんだし泊まっていきな
風呂沸かしたげるから」
「…………はい」
立ち上がった及川さんの背に小さく返事をした
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