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部屋にはちゃっかり布団が敷かれていた
「ありがとうございます……」
風呂上がりで髪に雫をつけた及川さんにお礼を言う
何も言わず布団の上に腰を下ろした及川さんは
タオルで頭を拭いている
髪はいつものようなカーブやハネが無い
けど、これはこれで色っぽかったり……
って、何考えてんだ俺!
こんなのだから流されるんだ、利用、されるんだ…
無意識にグッと力を入れた手に手が重なる
「…………」
顔を上げると真っ直ぐこちらを見る及川さん
「……ぁ」
そのままゆっくり押し倒すように胸を押される、
「ゃ、やめろっ……!」
俺は及川さんの胸を思いっ切り押し返す
「…………は?」
及川さんの低い声に背筋が凍る、手が震える、
「ぉ、俺は、俺はアンタが好きなのに!
アンタは俺のこと好きじゃないんだろ!?
体目当てなんだろ!?男に体目当てっていうのもおかしいけど…!
俺は、俺はアンタじゃないと……
及川さんじゃないと、駄目なのに………」
「ちょ……」
何か言おうとする及川さんよりも先に俺は強く耳を抑える
何も聞きたくない。何も知りたくない。こんな事言いたいんじゃない
やめて欲しかっただけ、
俺を選んでくれなんて言うつもり無かったんだ……
俺じゃないと駄目になれ。なんて、
「飛雄!」
当然のように凄い力で腕を掴まれる
キッと睨んだ及川さんの顔は俺と違ってキョトンとして
「え、俺たち……付き合って、無かったの……?」
「…………え、」
いったい、どういう……
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