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1 君色に染め上げて 黒月
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「もう、1年……」
もう1年も経ってしまった。
僕はこの部屋の片隅、ベッドの端でただ外を眺めていた
この場所で僕は桜と青葉と紅葉と落ち葉を見てきた
高校を卒業した後僕は当たり前の様にこの場所に連れてこられた
連れてきた理由をあなたに問いただした時、
あなたはとても驚いた顔をしていましたね。
来ないのか?と悲しげに聞かれたので、
泊まるところ無いんで、といつものように言うと嬉しそうに笑った
軽率だった。
こんなにも苦しく辛いなんて知らなかった。
楽しかったのは、ほんの3ヶ月だけだった。
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