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月島
もし、僕がここで女が好きといえば
山口は本当にお金を貯めて女になるのだろうか。
僕のためにお金を貯め手術をして僕が好きな女になるのだろうか。
平然とした様子で携帯を眺める山口に背筋か少し寒くなる
……山口、僕はお前のそのふとした瞬間が凄く怖い。
小学で知り合い
少し離れて歩いて
いつの間にか並んで歩いて
仲良くなり会話をして
肩が触れる距離になって
ドキドキしながら手を繋いで
恥ずかしながら向き合って
愛し合い抱き合って
そしてキスをして
僕は山口に抱きつかれたまま動かない。動けない
伸ばされた腕に抱きついた僕はまんまと罠に嵌った
足は根を張り自分の意思では動けない
僕達は抱き合って絡まりあって熱くなって溶けていく
溶けた山口が、僕の中に流れ込んでくる
それなのに僕は動けない
次第に眩み視界を奪っていく
おかしい、違う、間違ってる、
いつか普通の、前の山口に戻ってくれる。
そう期待を込めている。……叶わない期待を、
…………もう分かっているこれが山口の本心、心なのだと
山口は視界、声、耳、感覚、と段々と侵食していく
流れ込んでくるの山口は友情?愛情?
ううん、違う。これは僕を殺すための
「あのねツッキー、僕ツッキーのことほんとに好きだからね?」
_______________毒
End
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