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「終わっちゃったなぁ………」
「………おう」
2人で肩を並べて歩く
これから2人は別々の道に進む
明日からはもう朝練競争も、弁当つまみ食いも
一緒にバレーも
それに休日にのんびりして笑い合うことも……
そう思って視界がジワリと滲んでいく
「は、早かったなぁ!!」
目元を擦り俯く
「…おう」
「あっという間だった!!スッゲェ楽しかった!!」
「おう」
「月島も山口も谷地さんも、それに後輩も!
みんなと今まで戦えて良かった!!」
「おう」
「ま、た!ぁおう……!み、みんなでっ……
いまま、で…みたぃに……っ………」
今まで溜め込んだ雫は
壊れた蛇口のように溢れ止まることを知らない
「…かげやまぁ……」
愛しい人の名前を呼ぶと同時に柔らかく強い力に抱き締められる
「…おれぇ…おれっ……かげやまのこと…すき、だったよ……」
振り絞った声は小さく自分で聞いても情けない。
「………んなこと…言うんじゃねぇ………」
明日影山は東京へ行く
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