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「前から練習していたのか」
「え?」
「随分と走ったようだな。」
そう言われて初めて自分の額に薄らと汗が流れていると知った
「ぁ、、はい。」
さっき牛島さんを探して校内を走り回ったせいだ…
「俺を、探していたのか」
汗を拭う手がピタッと止まる。
「天童から白布が俺を探していると聞いた
誰かが校内を走り回っていると聞いていたが、
ランニングなら外でやれ、怪我をするぞ」
ぶっきらぼうで淡々とした口調でも怪我をする。
そんななんてことの無い心配が俺の心を鷲掴みにする。
「気を付けます」
俺は真っ直ぐ牛島さんを見て謝った
これで最後になるんだ、最後に、伝えたい。
その深く鋭い黒い目が今俺を見ている瞬間に
俺は、貴方が……!
「あの、牛島さん、俺……」
「今まで良くやってくれた」
「ぇ……」
俺の言葉に覆い被さるように言った
「無理難題を押し付けた事もあったかもしれない
無慈悲に俺を使い続ける約束を守ってくれた
よく、やってくれた。後は任せたぞ」
尊敬している人からの期待、感謝、
「……はぃ……」
でも、それじゃ足りないんです
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