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俺は目立たないセッターだ。
もちろん華やかなセッターや神業速攻には憧れを持つ。
でも、それでも俺は、それよりも俺は、全てを黙らせる強さに惹かれた。
及川徹も影山飛雄も、俺は嫌いだ。特に及川徹。
牛島さんはいつも及川徹をチームに誘っていた
華やかで目立つバケモノセッター。
俺はアイツが大ッ嫌いた。
「どうした白布」
不思議そうな顔をした牛島さんが俺を見る
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
俺は攻撃型セッターでも神業を使えるわけでもない。
青城のような阿吽なんて、烏野のようなライバル心なんて
そんなの俺には必要ない。ただ、あなたの背中に
「卒業、おめでとうございます……
……これから、がんばって、いきます……」
「ああ」
牛島さんはチームとして、セッターとしての俺を褒めてくれた。ただの後輩セッター……として。
「(後は任せた、か……)」
前に歩み出した大きな背。
あぁ、もし俺が及川徹なら…きっと、来い、と言ってくれる…
でも、及川徹じゃない俺は
目立たないように貴方の背に立つことも、貴方を忘れることも許してくれない
「牛島さん、俺は貴方の…………」
大きな背が大好きでした。
END
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