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この世界にはシナリオがある。
魔王が倒され、世界が平和になるという
アイツは不敵に笑っていたけど、俺は納得ならなかった。
怒る俺によく「どうせヒトなんて死ぬんだよ。」と、
拗ねた子供をあやす様に言った
そんなアイツにも俺は腹が立っていた。
ついに城に勇者がやって来た、
苦戦しながらも仲間と協力し魔王を追い詰めた
傷だらけになりながら魔王はまた、不敵に高笑いした
俺は刃を向けられた魔王の間に縋るように駆け寄った
俺は勇者に頼み込んだ。
助けてやって欲しい、命だけは助けてやってくれ。
そう言って頭を床につける俺をアイツは泣きながら見ていた
シナリオどうりにいかせるものか。
俺は、俺には、オイカワが必要なんだ。
すると勇者は刃を下ろし「退治しに来ただけです、そんなことはしません」
勇者はオイカワにもう悪さはしないこと、
村を元に戻す事を約束させた。
オイカワも、渋々という感じで魔力で壊れた村と城を直した
俺はオイカワを守ることが出来た。
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