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僕は恋をしたことがなかった。
そんなものは僕には必要ないと思っていたから。
…………いや、嘘。
そんな感情なんてめんどくさい、怖い思っていたからだ
今まで恋をしてこなかった分、
反動で僕がおかしくなってしまうとビビっていたからだ
自分のリズムが崩されそうで怖かった。
今まで恋はしてこなかったが、告白されたことはあった。
目の前で頬を染める女の子に一貫してNOと言い続けていた。
そんな日々が続いた僕の目の前に突然出てきたのが
他校でエースを務める、木兎光太郎だった。
第一印象は嵐の目。
その場にいるだけで周りの人が動き回っていた
無自覚に人を振り回すタイプ。
振りまわされてこっちはフラフラなのに当の本人はケロッとしている
何故だか憎めない人、というのはこういう事だと知った。
憎めないが、僕のリズムを崩しかねないこの人が、
少し苦手だった。
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