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はい、出ました。
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俺がジャージに着替え終わって体育館に到着すると、もう
半分くらいの1Cの生徒が集まっていた。
俺は1人でポツンと、輪には入らず、でも離れすぎず、的な位置に立っていた。
それからすぐに予鈴が鳴って、体育の先生から集合の声が
かかった。
「はーい、今日は2人1組で身体測定だよー、まずは適当
に2人の組つくってねー」
な、なに……?嘘だろ…………?
ついに来てしまったようだ。俺が最も恐れていた……
2人一組!!!
最悪だ。これ1人になるパターン確定じゃねぇかよぉ…。
もう既にみんなは組を作り始めていて、俺は完全に取り残
されている感じ。そんな俺に誰一人として見向きもしない。
そんな時、後ろから声がかかった。
「阿久津くん、だよね?俺と組もうよ」
え…?誰だ……?と思って振り返ると、そこには学年の人気ツートップの片方で、ニャンコたちから熱烈なアタックを常に受けている相楽 海星(サガラ カイセイ)がいた。
え?相楽海星がいた?…………………………え。
ええええぇぇぇぇぇぇえええ!?
ちょ、何、どゆこと!?
突然話しかけられるとは予想外過ぎて、周りからは見えな
いであろう俺の瞳は大きく見開かれた。
しかし、次の瞬間には
……………………ヤバイ。
そう思っていた。
だってそうだろ!?学年でトップのイケメンに話しかけられたんだぞ、嫌われ者で、根暗と呼ばれる俺が。あ、俺は認めてないけどな。
明日リンチされたらどうしよう……。
それが無くとも、俺のライフは今まで以上に闇色だ。
ニャンコ達が俺を潰しに来るだろう。
マジで最悪だ。普通なら、ぼっちが誰かに組もうと言われ
たら、とんでもなくラッキーなんだろう。俺もきっと嬉し
い。しかし、こいつはダメなんだ!
むしろアンラッキーすぎるんだよぉ……!
きっと後で、海星くんに色目使ったんでしょ!?とか言われるんだろうな。
俺を勝手にホモにしないでくれ……。
さて、どうする…。
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