アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
縁下!?
-
「じゃ、先に入って」
「うん…。」
縁下の部屋は、俺と同じ部屋のはずなのに、そうとは思え
ないくらい綺麗に片付いていた。
余計なものを置いてない、って感じだ。
だか今はそんなことより、俺の知らない間にどんどん進ん
でいるこの状況をどうすべきか。
「……別に、阿久津のこととって食うわけじゃないんだか
ら、大丈夫。」
「まあ、それはそうだけど……。」
確かによくよく考えれば、俺が1人で寝たら危険だからと
言ってくれている好意を、断るのも失礼かもしれない。
しかし、動けないようするという発言が気になる。
でも、こんなイイヤツが俺に危害を加えるようには見えな
い。
ここは、言葉に甘えることにする……か。
「分かった。失礼します…。」
決心を決めた俺は、先にベッドに入る。
さっきから思っていたのだが、部屋に入った時に感じた縁下の匂いが、ベッドに入るとより一層強く感じる。
それも、嫌な匂いではない。なんだか落ち着くような、俺の好きないい匂いだ。
俺が入ったのを見てから、縁下もベッドに入ってくる。
うわっ、狭あぁ!
「ちょ、縁下、狭くない?」
「あぁ、仕方ない。」
なるほど、仕方ないで割り切るのね!
ていうか、動けないようにするってどういう…………
俺が思い出したことを最後まで考える前に、
「……え、うわあぁっ、ちょっと何だよ!」
「何って、動けないようしないと阿久津壁当たるだろ。」
当たっちゃうからって、何も、だ、抱きしめなくても良い
だろぉお!?
動けないようにするって、そういうことだったのかよ…。
縁下は俺が壁に当たらないよう、おそらく俺の体のことも
気づかって、後ろから優しく抱きしめてきた。
と、いうのがことの経緯である。
これじゃまるでBLじゃないか!
「なんでお前ホモなの?見たいな顔してこっち見てんの。
違うから。」
なんだ、やっぱりホモじゃなかったのか。残念だ…。
ていうか完全に心読んだ縁下すごい。
頭の中では縁下を使った←BL妄想をしていたが、なんか
こいつはノーマルなんじゃないかと思ってたんだよね。
縁下だって狭いだろうに、好意でこんなことをしてくれて
いるんだから、そんな事を思ったら失礼だ。
俺は大人しく、抱きしめられることにした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 45