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土屋くんと雑談
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「うん。それは清司が悪いな」
「えっ…」
話を全部聞いたあと、土屋くんはあっさりそう言った。
「まあ4人を集めた俺も悪かったけどな。あはは」
「い、いや…土屋くんの言う通りだよ。うまく対処できないぼくが悪いんだよ。博士くんに会うまで誰かと友達になったり深くかかわったりすること、なかったから…」
「ふーん。ぼっちは大変だな」
「うう…」
そんな直接的な言葉で傷つけないでほしい。
「んー、でも、あの御手洗がそれくらいで怒るかねえ」
「どういうこと…?」
「あいつそもそも心広そうだし、清司のこと大好きじゃん。数日連絡シカトしたくらいで…というか、何やっても怒らないのかと思ってたわ」
「あー…うーん…僕、人の感情とかよくわかんなくて…」
「なんだそれ?」
土屋くんは投げやりにそう言った。
友達は少ないし他人への興味も薄いほう。そんな僕が人の気持ちを上手く読みとれるわけがない。
「ま、いいや。それで、清司はどうしたいんだ?」
「どうしたいって…」
「自分の意思を持たずに流され続けてるからこんな状況になってるんだよ。考えてみなよ」
土屋くんがまともなことを言っている…。
そもそも土屋くんははっきりした性格だ。うじうじしてばかりの僕が見てられないのかもしれない。
僕のことを助けようとしてくれている…のかな?
「僕は…みんなと仲良くできたらいいな…」
「みんなって誰?」
「え、えっと…博士くんと…あとみんな…」
「はいはい。つまり御手洗と仲直りして俺にきよこを捧げたいわけね」
「えっ?いや、きよこの話はしてな…」
「とりあえず、御手洗に全部話してみたら?春子のことも、もっちーのことも。どうせ清司1人じゃ解決できっこないでしょ」
「や、で、でも、そうしたら春子さんを裏切ることになるし、百地くんのことを全部話すと、色々と問題が…」
「清司よ、大事なのは優先順位だ」
「優先順位?」
「今一番大事なのは御手洗と仲直りすること。そして俺とセックスすること」
「セッ…え!いや、僕たち男同士…」
「はー?俺たち、男同士だからどうとかいう問題はとっくに乗り越えてるはずだろ?」
僕は全然乗り越えてない。
「とにかく、今は御手洗と仲直りすることに全力を注ぐんだ。他のことは後でなんとかしろ。わかった?」
「あ、うん…」
土屋くんを見ていると、なんだか羨ましくなってくる。僕もこんな風に自信を持って生きられたら…。
「なんだよ、じろじろ見て」
ぼーっとしていたら、土屋くんに不審そうな顔をされた。
「あ、ううん。なんでもない」
「ふーん。じゃあ帰るか」
「えっ、もう?」
「…ん?」
はっと口を押さえると、土屋くんはにやりと笑った。
「どうした?」
「なっ、なんでもない…」
「まだ帰りたくないの?」
「かえる。かえるよ」
「エッチしたいんでしょ?」
「ちっ、違うよ!今日はしないんだなって思っただけで…」
「気づかなくてごめんな。すぐに可愛がってやるから」
「やっ、やめっ…あの、佐藤さん!」
制服を脱がそうとしてくる土屋くんに抵抗しながらそう叫んだ。
土屋くんは全く動きを止めてくれない。
「悠香がどうしたの?」
「こんなことしたら、佐藤さんに悪いよ…」
「どうして?」
「い、いや、どうしても何も…じゃ、じゃあ土屋くんは、もし佐藤さんと僕がエッチしてたらどう思う?」
「はっ?」
土屋くんが一瞬動きを止めた隙をついて、僕は土屋くんの腕からさっと抜け出した。乱れた制服を直し、深呼吸をする。
「…それは何か、嫌だな」
土屋くんがぽつりとそう言った。
「でしょ?だから土屋くんもこんなことやめて…」
「お前と御手洗ってさぁ」
「へっ?」
「デキてるの?」
土屋くんに真顔で見つめられている。
「で、デキ…?」
急に何の話だろう。意識が逸れてくれたなら、別にいいんだけど…。
「今まで全く気にしてなかったんだけど、なんか急に気になって」
「そ、そうなんだ。えっと…僕と博士くんは…うーん…」
デキてるって何?どういう状態のことなんだろう?
うんちを肛門につっこまれたりおしっこをごくごく飲まれたりする状態のこと…?
違う気がする…!
「デキてないと思うよ!」
「思うって何だよ」
土屋くんがため息をついて頭をぶんぶん振った。
「まあいいや。俺には関係ない」
「あ…うん。そうだね?」
なんだかよくわからない会話だったな。
「と、とにかく、土屋くんは佐藤さんと付き合ってるじゃん。それはつまり…ペ、ペニスより女の子を選んだってことでしょ?だったらペニスは封印しないと…だよね?」
「二択なの、それ?」
「そ、そうだよ」
「ああそう…」
そう言って土屋くんは黙ってしまった。
僕…言いすぎたかな。偉そうにって思われたかな。
「ご…ごめん」
「…んえ?なんの謝罪?」
「い、いや…沈黙に耐えられなくて…」
「変なやつ」
「うう…」
「わかったよ」
「え…?」
土屋くんは僕の正面でひざまずき、ペニスを軽く持ち上げた。
「悲しいけどお別れだ、きよこ」
「う、うん…」
「清司には言ってない」
「…やっぱそれ意味わかんない!」
でもこれで、この先土屋くんにペニスを使われることはないって…ことだよね…?
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