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「姐さん!長期のお勤めご苦労様です!」
ムッキムキの男達が生徒会室前の廊下にズラリと並んでいる。
言わずもがな峰の親衛隊だ。
「お勤めご苦労様って物騒な言い方しないでよ!!普通におかえりなさいとかでいいでしょ?!」
峰はこういう、いかにも体育会系ですっていうガチムチの男を鳴かすのが好きで、峰に鳴かされたやつは皆峰の下僕化になり親衛隊に入隊している。
俺の親衛隊もそこそこ厳しいのだが、峰のところは俺のところとは違った意味で厳しいらしい。
「もー嫌になっちゃう。やっぱり私の癒しは空ちゃんだけよ〜!」
「そこまでです、峰副会長。木前会長が潰れてしまいますよ」
「あら、ミキちゃんじゃない」
抱き着いてこようとした峰を止めたのは俺の親衛隊隊長である幹哉太だった。
久しぶりに会ったような気がするのは気のせいだろうか。
いや、“あれ”以来会っていない。
「峰副会長、木前会長とお話がありますので木前会長をお借りしますね」
ニッコリと哉太が笑う。
峰の親衛隊の奴が哉太の微笑みにドキリとし顔を赤くしているが俺は哉太がただただ笑っているのではないことを知っている。
『お前今まで何してたんだ、あ゙ぁ?』と哉太の微笑みが語っている。
「ミキちゃんの後ろに般若が見えるのは錯覚よ、ね、」
いや、俺も見えるぞ、峰。
「木前会長、ゆーっくりとお話致しましょうね」
「……あぁ」
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