アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
37
-
「今度の全校朝礼、大丈夫?」
「大丈夫だ。全校生徒の前に出るくらい………」
今回の俺のことは一般生徒に漏れていないらしいので、俺さえきちんとしていれば何も問題はないはずだ。
それに今学園では千葉と暁が付き合ったことで盛り上がっているし、俺が暁に好意を抱いてることを知っているのも極わずかだし。
「それに会長からの挨拶がないと生徒が不審がるだろ」
月に1度の全校朝礼での会長挨拶は何年も前から恒例で、それを楽しみに朝礼に参加する生徒は多い。
壇上には生徒会役員、風紀委員長、副委員長が並び、普段見ることの出来ない顔ぶれに生徒は大興奮するらしい。
「朝礼で何もなければいいんだけど………。何か嫌な予感がするんだよね」
「何も起きないさ、きっと」
「おふたりさーん。いつまで授業サボっているのかな?」
ガシッと頭を掴まれ、びっくりして顔を上げるとそこには瞬さんがいた。
「お久しぶりです、瞬さん」
「久しぶり!俺のマイエンジェルっ!あぁ、今日も濡鴉みたいに綺麗な髪だね」
頭をナデナデしながらスンスン匂いを嗅ぐのはやめてください、瞬さん。
「こっんの変態!くぅから離れろ!!」
「哉太も可愛いね!食べちゃいたい!」
標的が俺から哉太へと変わった隙に逃げてしまおうそうしよう。
俺のためにも囮になってくれ、さようなら哉太、お前のことは忘れない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 50