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『続きまして風紀委員長、お願いします』
『俺からは1つだけだ。私情を挟んで悪いと思うが、千葉渚に手を出すな。そう覚えておけ』
全校生徒の前で何言いやがる、あいつは。かっこよくて、可愛らしい恋人がいて、それでいて全校生徒の前で堂々と交際宣言が出来るほどの度胸のよさ。目にする度にやっぱり好きだなって気持ちが溢れてしまい、顔に出ないようにするのが大変だ。講堂内は生徒の悲鳴で包まれていて、目の前には堂々とした暁と顔を真っ赤にして暁に抗議している千葉がいる。前に進めない俺だけが、取り残されていくような気がして───とりあえず騒がしくなった生徒達を宥めようとスタンドに近づき、マイクに手を伸ばした。と同時に肩に衝撃が走った。
『暁がそれなら俺も報告するわ』
俺の肩を抱いていたのはいつものオネェ丸出しではなく、暁に引けを取らないイケメンさを出す峰だった。
『俺の可愛い可愛い恋人泣かしたやつ、ぶっ殺すから』
何言ってるんだと言おうとした口を、峰の形のよい唇で塞がれた。
『ん……っあ』
元々開いてた口に舌をねじ込むのは簡単だったみたいで、小さな喘ぎがマイクを通して皆に聞かれる。キスなんてしたことのない俺はそういったことに免疫などなく、徐々に足の力が入らなくなる。崩れ落ちそうになる俺の腰をガッチリと掴んだ峰はそのまま俺を味わうように、モザイクがかかっていいのではと思いたくなるほどそれはもうネッチョリとキスを続ける。
「いい加減にしなさいっ!」
「このケダモノが!」
「会長大丈夫か?!」
息が出来ないと朦朧としていた俺とそんな俺を見て調子に乗った峰を引き剥がしたのはいつの間にか壇上に上がっていたかなちゃんと、しかめっ面をした西谷と足立だった。
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