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「会長、遅かったな、見回り。なんかあった……は?なにその格好」
このまま寮へ帰ることなんて出来なくて、制服などが常備されている生徒会室に逃げ込む。
「あぁ、西谷か」
「何かあったのか!会長!!」
「あぁ、少しな。悪いけどシャワー使うわ」
仮眠室に取り付けられたシャワー室に入ろうとすると腕を西谷に掴まれる。
「っ、」
「そんな顔するなよ、会長。無理に笑おうとしないで」
「にしのや?」
「会長、ごめん。俺、変なこと言ったな。シャワー入っておいで」
シャワー室に入り、鏡に写った自分を見る。
顔色が悪いし、最悪だな。
こんな顔、あいつに見られなくてよかった。
“渚!”
…………本当に、こんな姿見られなくてよかった。
「会長?寮に帰ったらちゃんと湯船につかりなよ?」
ドアの向こうでは西谷がなぜかずっと待機していて、たまにこうやって声をかけてくれる。
気を使われているのだろうか。
「会長、シャワー終わったら俺が紅茶作ってやる。砂糖3杯にミルクいっぱいの、会長の好きな甘いやつ作るわ」
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