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特別パラレル番外編『花火大会』⑤
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悠希はハンターの姿に心臓を大きく高鳴らせた。
そして緊張なのか何なのか、手が小さく震えていた。
「なんで…」
「先輩が逃げるからです」
「ハンターくんが追いかけて来るから…‼」
悠希が声を大きく出すと、ハンターは何も言わず一気に詰め寄った。
「‼」
間近に迫られて、悠希は自然と顔を赤らめていた。
自分でも何でこんなにもドキドキしているのか。
この前の事といい、さっきの事といい。
自分は怒ってもいいのではないか?
それが怒るどころか、逆にほだされそうになっている。
いけない。
ダメだ。
そう言い聞かせても、ハンターへの複雑な思考は変えられない。
「…何であんな…」
何であんなことをしたのか聞こうとした悠希に、ハンターは擦り寄る。
高級感溢れる毛並が、悠希をうっとりとさせる。
「先輩…あんたが好きだから。それ以外の答えはねぇよ」
「‼‼」
驚きに声を出せない悠希は、驚きにハンターを見た。
ハンターは悠希をジッと見つめると、再び優しくスリスリしてきた。
尻尾はパタパタと嬉しそうに揺れている。
悠希はソッとハンターの頭へと手を伸ばした。
それから優しく何度も何度も撫でると、ハンターが顔を上げた。
お互いに見つめ合う。
「…僕は…」
恋愛経験の無い自分には、この複雑な気持ちがなんなのかハッキリとは分からない。
男同士でおかしいのではないか?
平凡な自分に何故、全てにおいて優秀なハンターが?
困るはずなのに、何故か嬉しい気持ちが心の中にある。
これは、一体…?
「…先輩。あんたも俺の事が好きなんだよ」
ハンターがキッパリと言い切る。
「俺には分かるよ。あんたが俺の生涯唯一無二の番(つがい)だってな」
「僕がハンターくんの番…?」
悠希が呟く。
するとハンターが心底嬉しそうに、大きく頷いた。
「一生大切にする。愛する」
その言葉に、悠希は全身が恐ろしいほどに嬉しくて震えた。
まるでプロポーズ。
「信じられない…」
悠希のことばにハンターが唇を持ち上げる。
「信じられるように毎日愛を囁いてやるよ、センパイ♪」
この後、悠希はハンターと二人で花火を観たが、正直夢の中に居るような感覚だった。
でも素敵な夏の思い出…。
後日、ハンターの発言と二人揃って姿を眩ませた事実及び、悠希への愛を証明しようとするハンターの行動力のお陰で学校仲間が大騒ぎとなる。
それは、悠希が卒業するまで続くのであった。
おしまい♪
■■■■■
ようやく番外編終わりました~☆
お付き合いありがとうございました‼
次回、番外編か本編再開(妊娠生活)または(一気に出産)か悩んでおりますので、Twitterにて投票で決めたいと思います。
お暇な方はこれから(2017/11/2~明日まで)お願いします(^-^)/
番外編多数の場合は、また内容希望を後日アンケしま~す♪
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