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当たり前の毎日なんデス…。
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悠希がこの森へと入り、あんなこんながあってハンターと番関係を築いて早くも一月が過ぎ去っていた。
なんだか慌ただしく、かつエロティックな毎日を過ごしてきた身としては、なんだか実感が湧かない。
「ふぅ…」
体を水で綺麗にしながら、悠希は空を見上げた。
青く透き通る。
どこまでも高く高く自分を導いてくれそうな…。
怖いほどの青にブルリと体を震わせる。
「現実じゃないみたいだ」
ポツリと溢すと、悠希は湖から足を上げた。
来た道を今度はひとりで戻っていく。
ハンターが統べるこの森にすっかりと馴染んでしまった悠希は、裸体で歩くことにも抵抗が無くなっていた。
ここに居るのは自分とハンターだけ。
そして、みられたとしても森の動物達だけなのだから。
けれど今まで自分が暮らしてきた世界とは大きく異なる。
当たり前なのだが、ここにきて悠希は色々と考えはじめていた。
「博士とマーロウ、心配してるかな?」
ここの森は広い。
恐ろしいほどに鬱蒼とした森林に、村の人間も入り口しか足を踏み入れない。
手つかずの自然があるからこそ、ハンターはじめ、他の動物達もこうして栄えてきたのだ。
だから逆にいうと、悠希の安否を確かめる術も持ち合わせていないということになる。
ここは一度、村へと戻った方がいいかもしれない。
服は欲しいし、今の様子も伝えたい。
第一に、勝手に死んだこと扱いにされても困るからだ。
「よし、ハンターが帰ってきたら相談してみよう!」
悠希はそう決心して、大きく頷いた。
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