アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ちょっぴりお腹が気になるんデス…。
-
湖で悠希も水を飲んで、座って少しのんびりしている時だった。
「…⁉」
ちょっと腹部がツキンと痛む。
前から張りもあって少し違和感があるとは思っていたが、今どうも確実に痛みがあった。
「…」
お腹に手を当ててみる。
お通じは毎日あるし、今朝も変わりなく。
人間界での様にジャンクな物を食べる事はない。
やはり逃れられない病気か何かだろうか?
自分が万が一、大病だったとしたらハンターにはどう伝えたらいいだろうか?
チラリと隣のハンターを見ると、精悍な顔つきで湖を真っ直ぐに見つめていた。
その雄らしい表情に、悠希は見惚れる。
この狼が自分の旦那様。
運命の悪戯か。
赤い糸が繋がっていた相手は獣。
それもこんなに逞しくカッコイイ…信じられない幸運。
離れたくない。
出会ってから今日まで、幸せすぎた。
ハンターが視線に気づき、悠希の方を見つめた。
視線が絡み合う。
『クゥ~ン』
ハンターが体を寄せてくる。
「…あなた」
悠希の肩とハンターの体が、ふれあう。
ひとりと一匹は、一緒に湖を見つめた。
風か流れて、湖面が漣を作る。
「…幸せだなぁ」
きっと大丈夫だ。
自分がそう思わなくてどうする。
ハンターと自分の将来の為に、悠希はそう強く願うのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
95 / 137