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ボクとハンターの話デス…。
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「これから、僕がどの様にして過ごしていたかをお話します」
居ずまいを正して、悠希はシュタインとマーロウを見た。
「驚くかと思いますが…。最後まで聞いて下さい」
悠希の真剣な顔に、二人はしっかりと頷いた。
まず、悠希が襲われて絶体絶命のピンチにハンターが颯爽と現れたことを話す。
ハンターが登場して密猟者をあっという間に捩じ伏せた場面では、マーロウもシュタインもまるでヒーローでも現れたかの様に興奮した。
実際、今思い返せば自分もそう感じていたように思う。
恐怖もあったが、別の感情もあった。
それからハンターに巣穴へと運ばれたのだが、まさか無理矢理交尾を迫られた事は、話さなくてもいいだろう。
思い出すと二人は知らないと分かってはいても、頬が赤くなるのを止められなかった。
悠希は顔を赤らめたまま話を続けた。
それから喰い殺される事はなく、そこで狼としての新婚生活を送った日々を細かく伝えた。
ハンターは縄張りを廻り外で獲物を狩って食事を済ませ、悠希には食べられそうな果物や木の実を持って帰ってきた。
夜は悠希を労り、そのモコモコの温かい毛で包んでくれたり…実際は交尾を繰り返していたが…番として慈しんでくれて。
敵がくれば身を呈して守ってくれた。
そう。
ハンターは悠希にとって素敵な旦那様なのだ。
これだけは、伝えておきたい。
「ハンターは僕の旦那様なんです!!」
悠希は話の最後に力強く宣言した。
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