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旦那様を紹介したいと思うんデス…。
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「うん。実に興味深い生態だ!!そして、君の事を番として接しているのがよく分かるよ!」
シュタインは目を子どものように輝かせながら、悠希の手を握る。
「君が私の助手をしてくれていて、本、当~に良かった…!!」
「は、博士…!」
狼研究の権威としては、これほどまでに胸を熱くさせた狼は居ない。
その狼・ハンターを追ってやって来たこの辺境の村。
暫く拠点をここにして何年も研究をしようと思ってはいたが、その対象であるハンターを見つけられずに数カ月から半年は覚悟していた。
それほどまでに、ハンターは幻の狼だったのだ。
それが、まさかこんなにも早く見つけられるとは。
それもこれも君のお陰だと、シュタインに大絶賛されて悠希は嬉しさに顔を綻ばせた。
博士の為にもハンターの生態を解明してみる!と息巻いてやって来た。
それが形は違えども、こうして役に立てるのだから。
それに、この様子からしてハンターに会ってもきっと無茶はしないし、歓迎してくれるはずだ。
ハンターの事を世界一愛しているのは自分だと、言い切れる。
けれどこのシュタインに関しては、狼を心から愛していて、狼の為なら命も惜しくないという人物だから。
だから、きっと紹介しても大丈夫。
同じ様に快く受け入れてくれるはずだ。
悠希は一呼吸置いてから、口を開いた。
「博士。僕の番であるハンターをこれから紹介さて下さい」
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