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ここへ来た理由を思い出したのデス…。
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シャワーを軽く浴びて悠希が戻れば、そこにはハンターは居なかった。
翌日。
なかなか眠れず、眠い目を擦りながら昨夜の場所に戻ったものの、やはりハンターの姿は見当たらなかった。
何処へ行ったのか。
戻ってきてくれると思いたいが、常にひとりと一匹寄り添って来たので、それなりに不安が渦巻く。
「待っててって言ったのに…」
寂しさと不安とで恨めしい言い方になってしまった。
本当は今すぐ探しに森へ入りたい。
居ないならば、ふたりの家に戻ってハンターの帰りを待ちたいけれど。
「おーい、悠希くん。そろそろ役人が来るから戻って来なさい」
悠希が落ち込んでいると、その背中にシュタイン博士の声が掛かった。
そう。
今日は行方不明とされていた悠希が無事だったという事で、警察と日本領事館の人間、地元の議員や村長等がやって来て話をするのだった。
「はーい!分かりました、今戻ります!!」
悠希は大きな声で返事をすると踵を返した。
「ハンター、また後でね」
そう呟くとロッジへと向かうが、数歩行くと一瞬だが、腹部に違和感を覚える。
「う…。んっ、そういえば、ここへは無事を知らせるのとは他にこの事もあったんだっけ…」
この違和感が何かを調べて貰うつもりもあったのを思い出した。
「…病気じゃないといいけど」
不安をかかえたまま悠希は、ロッジで警察と役人との話し合いを行った。
ハンターとの関係性は正確には伝えずに、守って貰った事と、危険性は無い事。
それと、貴重な生き物なので、ここの一帯は森林公園とはいえ管理の徹底が必要だと訴えた。
思いのほか話が長引き、昼に漸く解放されたのだった。
一行を見送ると悠希はハンターを探してみたが、やはり近くには居ない様だった。
仕方なく悠希はロッジへ戻ると、本来の目的を果たすために、お腹を擦りながらシュタインの部屋へと向かった。
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