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絶対にOKを貰うために頭を下げるんデス…。
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認めてしまった。
自分が狼と交わりあっているという事を。
正直を言うと、恥ずかしくて仕方ない。
人間同士でも十分恥ずかしいに違いないのに、まさかの獣と…それも男の自分が尻の穴に突っ込まれているのだから余計に、だ。
けれどハンターは自分の唯一無二の伴侶。
ハンターは自慢こそすれ、恥ずべき存在ではない。
悠希は一度息を吐いて落ち着くと、シュタインの目を見た。
「博士。…その、ハンターと僕は…番なんです」
「…番?」
「はい」
シュタインの言葉に悠希は頷いた。
「ハンターに助けられた僕は…」
こうして悠希は、改めて包み隠さずハンターとの出会ってからの今日までを話し始めたのだった。
「うん。話してくれてありがとう。理解したよ」
シュタインは特別、悠希を軽蔑することはなく人の良い顔で理解を示した。
さすが狼研究の第一人者。
またの名を『狼変人』だ。
「つまり、これからもハンターと森で暮らしていきたいというんだね?」
「はい」
悠希はしっかりと頷いた。
「その為にも博士には、協力をして頂きたいんです!お願いします!!」
ガバリと頭を下げて、悠希は懇願した。
ハンターは森では圧倒的王者だ。
しかし、いつ何があるかも分からない。
そんな厳しい自然の中で、無防備な人間である自分が耐え続けられるのか?
今回も腹部の違和感を覚えた事もあって、ここへと戻ってきたのだ。
もしも博士が協力をしてくれるのならば、万が一の時にハンターも含めて助けてもらえる。
ここは絶対に約束を取り付ける必要がある。
「博士、お願いします!!ハンターの生態や森の他の狼のデータの収集とか、出来ることなら何でもしますから!!」
悠希はもう一度頭を下げた。
その時、シュタインの目がキラリと光ったのだった。
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