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研究者の端くれ!!なのデス…。
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まさかまさかの提案に、悠希は唖然とする。
聞き間違いだろう…。
「えええええ~っとォ…聞き間違い、とかじゃ、」
「ないよ」
「ですよね…」
ニッコリ答えるシュタインに、悠希はガクッと肩を落とした。
まさか交尾を見せろという提案とは思いもしなかったからだ。
予想外も予想外。
偶然コッソリ見られていたのならまだ耐えられる、もう知らない間の出来事なのだから。
しかし『君と旦那さんのセックスを観察させてね』なんて言われて誰が『はい、どうぞ。よろこんで!!』と返せるものか。
まぁ、世の中にはそういう趣味の人も居るだろう。
けれど悠希には全くもってそんな趣味はないのだから…。
「そんなことで、君はハンターくんと共に暮らす覚悟はあるのかな?」
断りを入れよう。
他の妥協案をと思った悠希が口を開くよりも先に、シュタインが至極真面目な顔で問いかけてきた。
「え…?」
突然の問い掛けに、悠希は表情を曇らせた。
もちろんハンターと共に生きていくつもりだ。
これは嘘偽りもなくしっかりと頷ける。
「ハンターくんと共に森で生きるといった君は、人間である事を捨てきれない。そんな事ではこの先、狼であるハンターとの生活は無理だろう」
「なっ?!」
「彼は野生の本能のままに生きていくだろう。可愛い動物を捕まえて食い殺し、縄張りを守るために戦い、君という伴侶と愛を交歓する」
シュタインはまるで俳優の様に声を高ぶらせた。
「その生活を守るために保証を要求しているが、それには森の警備に訪れた者や研究者がハンターを観察する事もある。君も学者の端くれなら分かるだろう?観察が何日も続けられる可能性は高い」
それはもちろん知っている。
悠希自身そうして研究を続けて来たのだから。
「まさか研究者が見ているからという理由で、悠希はハンターくんが交尾を求めても拒否するつもりかい?ハンターくんは私たち研究者にとっては物凄い興味深い狼だ。その生態を解明するには自然な姿が大切なんだ」
そう言われてしまえば否定は出来ない。
悠希も研究者の端くれなのだ。
「それに何の見返りもなく国立公園の補助金やその他の君が求める条件がのんで貰えるなんて思ってはいないよね?」
シュタインが優しい口調だが真剣な顔でそう言った。
正論だった。
「わ…分かり、ました…」
悠希は眉間に皺を寄せながらガックリと、頷いたのだった。
こうしてハンターと悠希の愛の行為が、博士の目の前で行われることとなった。
◆アンケートのご協力ありがとうございました。
アンケ結果により博士の目の前での交尾、また博士の目線での観察という形で進みます。
次回更新をお楽しみに~♪
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