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朝日を浴びて格好いいのですケド…。
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高ぶった体が漸く落ち着いた悠希は、昨夜の情交の為に白濁にまみれた体を何とかしたいと痛む体を再び起こした。
「あ、あの…」
悠希が起きるのと共に、ハンターが様子を窺う様に擦り寄る。
「僕、体を洗いたいんだけど…」
そんな事を言った所で伝わる筈もなく。
けれど悠希が洞穴らしき場所から外へと向かう仕草を見せると、ハンターも外へと先導してくれる。
その後を追いかける。
ハンターは出口の所で悠希を振り返った。
わぁ…綺麗だ…。
悠希は息を呑んだ。
朝日に照らされた特別な狼。
彼の毛皮がキラキラと煌めいている。
雄々しく逞しいハンターが四肢を踏ん張り、鋭い瞳を投げるその姿は、どんな名画にも敵わない。
そんな美しさに溢れていた。
悠希が我に返り自分の元へとやってくると、ハンターは1度ペロッと唇を舐めた。
そして、遠くを見つめる。
悠希は舐められた唇を手で押さえる。
押さえた手はそのままで、ハンターと同じ方向へと視線を向けた。
洞窟は、ほんの少しだが小高い場所にあった。
木々が上手く隠してくれているので、場所的に見つかりはしないだろう。
けれど、ここからは森が結構見渡す事が出来る。
狼は本来、巣穴を掘る物だ。
だが、はぐれ狼で尚且つ大きな巨体であるハンターには洞窟でなければ体を休める場所が無かったのだろう。
それにしてもハンターは、どうやって自分を連れてきてくれたのか?
傷も無い事から上手く運んでくれたのだろうが…。
それだけ賢く、力があるという事だ。
「はぁっ」
悠希はゆっくりと息を吐き出した。
眼下に広がる森は、朝日を浴びて生き生きとしている。
なんて素晴らしい景色だろう。
直ぐ近くには求めていた泉が見えた。
少し向こうには開けた場所が見えるし、幾らか歩かねばならないだろうが、悠希達の拠点となっている村が見えた。
「よしっ!」
悠希が先ずは顔と体を洗おうかと決めて、一歩踏み出そうとした瞬間だった。
「‼」
隣に立っていたハンターが急に一匹軽く走り出し、目の前の薮へと消えていってしまったのだ。
「え…。ハンター?」
悠希は突然の事に呆然と見送るしか無かったのだった。
◆◆◆◆◆◆作者から◆◆◆◆◆◆
いつもお読み下さり、ありがとうございます。
完結させると言っておりましたが、思いの外書き始めると勝手に悠希とハンターが動いてしまい…。
子ども達の出番も、もう少し先になりそうです(^^;
早く完結して、子ども出せ~ッと思われている方には申し訳ございません(笑)
もう少し、お付き合い下さると嬉しいです。
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