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寂しくなってしまうんですケド…。
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悠希はハンターの姿が見えなくなると、暫くその場で静かに待っていた。
けれど、一向に彼が戻ってくる様子はない。
小一時間しただろうか。
悠希は仕方なく、気だるい体に鞭を打って泉を目指して歩き始めた。
まだお腹の中に残った精液がタプタプしている。
そのせいか、少し腹痛も。
中出しは嬉しいけど、そういう事もありうるのだと今回学習した悠希なのだった。
漸く辿り着いた泉は青く澄んでいた。
登り始めた太陽が水面に反射して、少し眩しい。
悠希はソッと泉に爪先を入れた。
「冷たッ」
少しばかり冷たいが、我慢して入りきる。
昨夜、喘ぎ過ぎて喉がカラカラだったので水を掬って飲むと、全身に水分が染み渡る。
「美味しい」
それから汚れた体を手で洗い始めた。
男達に襲われた恐怖も今はない。
体を洗いながら思うのは、この肌を味わいお腹の中に目一杯種付けをしたハンターの事ばかり。
この体を愛しそうに扱い、激しく求めてくれた。
そして、お腹の中には彼の大切な精液が…。
悠希は、そっとお腹を撫でた。
この中で今、本当に受精してくれていたらこの上ない幸せだ。
けれど、実際にはそれは夢物語。
叶うことの無い願望だった。
「…妊娠出来たらいいのに」
悠希はポツリと呟いた。
それから体を綺麗にした悠希は、どうせ誰も見ていないと開き直り全裸で泉を上がると、ハンターの巣穴へと戻ることにした。
ハンターが戻っているかもしれない。
そう思い、口元に笑みを張り付けドキドキしながら戻った悠希だったが彼の姿は見えなかった。
「ハンター…。何処に行ったんだろう…?」
悠希はその場に静かに座り込んで、眼下へ広がる景色に愛しの狼の姿を探すのだった。
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