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早く巣穴に帰りたいんデス…。
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悠希は泉から上がると心持ち速歩で巣穴へと向かった。
いつもと森の雰囲気が違う。
穏やかな森にどこか緊張感が漂う。
静かだ。
鳥の鳴き声は聞こえるが、他の獣の気配がない。
皆、じっと息を殺して様子を伺っている?
悠希も同じ様に、なるべく息を詰めて小路を歩く。
この道はハンターと悠希だけが通る道で、普段他の獣と出会うことはない。
ハンターという特別な個体が縄張りを主張しているのだから、恐ろしくて通ることは出来ないだろう。
その安心感の中で過ごしていた。
ハンターは狩りに出掛けている。
いつも帰るのは昼頃。
悠希を心配してくれているのか。
縄張りは相当広いはずが、早目に戻ってきて再び出ていく。
「まぁ、交尾の為でもあるんだろうけど…」
一時帰宅すると、必ず交尾をして行くのだ。
他の狼とは違って発情しまくり、交尾しまくり。
悠希を孕ませようと、本能に従って腰を振りたくる。
先走りを溢しながら中を穿たれ、雌になってしまった体を暴かれる。
思い出すだけで顔が赤くなる。
「恥ずかしい~ッ、ううっ」
両手を頬に当てながら小路を急ぐ。
近いといえど、歩いて10分はかかる。
少し高い位置にある巣穴へ向かい緩やかな斜面を上る。
あと少し。
歩く度に中出しされたハンターの精液が溢れて気持ち悪い。
今日は中途半端にしか洗えなかったからなぁ…とお尻へと手を当てる。
「あ」
手のひらにヌルッとしたものがつく。
見てみると、それはハンターの出した精液で。
「あぁ~っ、もう‼あとでハンターに着いてきて貰って体を洗おうっと」
まだ午前中だ。
昼にでも湖へと向かえばいいだろう。
その頃にはこの不穏な空気も一掃されているだろうし、ハンターが着いていてくれるなら怖いものなど何もない。
「はあっ…。僕…どれだけ好きなんだろ」
出会って数日。
体を繋げ愛し合った。
それが全て。
ハンターへの愛しさが日々増していき、このベクトルは振り切られるに違いなかった。
確信。
早くハンター帰ってこないかな?
悠希は先程までの不穏な空気も緊張した気持ちも、すっかり忘れて、呑気にハンターの頼もしい姿を思い出していた。
近くに迫る不穏な空気の原因に、気がつかず…。
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