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狼になりきって乗り切る考えなんデス…。★
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クンクンクンフンフンフン
いつまで匂いを嗅ぐのか…。
悠希は羞恥心から冷や汗に変わり流れる物を拭った。
ここはどう乗り切るべきか。
狼相手。
相手は今のところガブリとはこない模様。
ここは自分も狼になりきって、下手に出るのが最善ではなかろうか?
自分には逆らう気持ちはありません。
貴方の方が上ですよ。
そうこうしていれば、ハンターが戻ってきて助けてくれるはずだ。
ハンターの方が強いに決まっている‼と思うのは、好きな相手だからか?
悠希は姿勢を低くした。
それから、ゆっくりと体勢を変えていく。
よつん這いになって、尻を向ける。
は、恥ずかしい…‼
悠希の向けられた尻に黒狼は、益々鼻先を付けてきた。
「ひっ、ッ」
濡れた感触と鼻息。
「あっ、ぅ、っ」
敏感な場所はそれだけでも感じてしまう。
ハンターとのアレコレが蘇ってしまうのだから、質が悪い。
ヒクヒクヒク
受け入れる場所が疼いてしまう。
淫乱ではないはずだが、感じやすい悠希にはどうしようもない。
ハンター、ハンター、ハンター‼
心はハンターを求め始めていた。
その半面、黒狼にいつ噛みつかれるかという恐怖も同居していて混乱の境地に悠希はベソをかきたい気分だった。
黒狼はというと、じっくりと匂いを嗅いでいると思うと突然鼻先を下へと突っ込み悠希を力任せにひっくり返しに掛かった。
「わっ、あぁっ⁉」
思わず声を上げた悠希は、次には素直にお腹を見せる格好になった。
序列が下の者は腹を見せて服従を示すのだ。
これは尻を見せるよりも恥ずかしさレベルアップだ。
なんといっても悠希の可愛らしいモノを晒さなければならないのだから。
これは獣相手でも恥ずかしさは変わらない。
少しだけ勃起し始めたモノは、黒狼には関係ない様でホッとする。
体全体で服従を示す。
けれど、黒狼には変化は見られない。
「うぅっ。早く出ていって欲しいよ~」
小声で呟きながら、黒狼の動きを見る。
黒狼が少しだけ尻尾を動かした。
よしっ‼大丈夫そうだ。
悠希はゆっくりと起き上がると、狼になりきったまま黒狼の口先に自分の口を寄せる。
キスはしないが姿勢を低くしたまま、自分が黒狼に反抗するつもりはないと必死で伝える。
ううっ、何でこんな見ず知らずの雄に愛想を振り撒かなければならないんだ。
犬とは違うので、慎重さもハンパない。
それにしても、この黒狼…一匹でこんな所に居るなんてハンターと同じくハグレなのだろうか?
そんな風に思案しているうちに、黒狼は耳と尻尾を力強く立てて体ごと悠希の後ろへと回った。
「へっ⁉」
いきなり背後をとられた悠希は、顔だけを慌てて振り返らせた。
黒狼が悠希の尻へと顔を近づけていくところだった。
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