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肉肉
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躊躇いもなく俺は役員席へと上がり、まぁそれが許されてるんだから俺も大分信頼されてる。
「んで、何食うの」
「山本フルコースですよ常識的に考えて」
「いやいや、常識的に考えたら普通は遠慮して」
「はいはい肉肉」
「………」
普段はかなり下手から出てるけどね、迷惑を被った後は厳しいからね俺。
なんだかんだ言いつつ超超金持ちな首藤くん。万は下らない山本フルコースを頼んでもどこ吹く風。やれやれ顏で結局自分も同じものを注文しカードを通し頬杖をつく。はぁ、美形は何やっても様になるんだから。
「で、お前今度の新歓どうすんの」
「新歓?あぁ…」
新歓とはまぁ1年のためにやる交流会なんだが、泊まりがけな上にその部屋割りも自由性に富んだものなのでなかなかペア決めがやっかいなのだ。
「もうそんな季節なんですね。会長様はどうされるんですか?」
そう言うと胡乱げな目で見られたがにこにこと対応してると何も言われなかった。
「俺は別に誰でもよかったんだがまぁ面白そうだからお前と同室にしようかと思ったんだよ。したら都賀屋(つがや)がさ」
都賀屋とは生徒会書記の男前で、さっぱり切り揃えられた黒髪にやや猫背、眠そうに薄められた三白眼にぼそぼそと話す喋り方はミステリアスさを演出し、190センチの長身からは誰もが見下ろされる立場となるので俺は彼を入学当初エッフェル塔と呼んでいたらクラスメイトに全力で止められた。
そしてたった今、そのエッフェル塔もとい都賀屋サマが現れて首藤くんの口を両手で塞いでいる状態なにこれ。
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