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都賀屋さま
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「こ、こんばんは…」
「………」
とりあえず挨拶してみると無言で会釈してくれた。
すると首藤くんが都賀屋サマの腕を掴んで離し、正体を確認した。
「都賀屋。いきなり口塞ぐな」
「………会長が余計なこと言おうとしてたから」
「本当のことだろ」
「…………俺は言ってほしくなかった」
「あ、そう」
なんだなんだ。
「杉原くん」
「え?…あ、はい」
「ペアは…慎重に決めた方がいいよ」
「ウッ、あ、はい。」
やばいついついウッスって返しそうになった。なんかこの人寡黙なくせにアニキ分臭がするんだよな。
てかえ、なんかナチュラルに俺の隣座ってるわこの人。うへぇ美形に挟まれて摂る夕飯クソうまい吐きそう。
「おいおい何お前当然のようにここ座ってんの」
ニヤニヤしながら首藤くんが都賀屋サマを茶化す。友達だろ許可いるのかよ。
「え、駄目なの」
「一緒に食べたいならお願いしないと。一緒に食べさせてくださいお願いしますって」
なに、首藤くんって鬼なの。
「一緒に食べさせてくださいお願いします」
「…………面白くないわー」
表情筋ひとつ動かさずに指示通りの台詞を読み上げた都賀屋サマには俺もちょっと驚いた。
嫌な顔もしないで下手に出られるとそりゃイジワルな首藤くんとしては面白くないだろう。都賀屋サマ大勝利。
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