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元鷺我主将VS現鷺我主将
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チラッと周りを見渡すと、秋が
こっちに目を光らせていた。
“よもやその子を殴ろうとかしてないよね?”
とかその目は言ってそうで。
チッ、やっぱりいたか。
秋はこういう時に限って
勘が良くて困る。
(分かったよ……殴らねぇよ、今はな)
握った拳をなんとかジャージに
突っ込んだ。
一年で“鷺我”の主将になった。
その意味を俺は試合を通して
身を持って知る羽目になってしまった。
――認めたくはないが、
コイツ普通じゃねぇ。
動きに先ず無駄がない。
正確なパス回し、誰が何処で
どんな役割をしてるか確認した上で
最適なゲーム進行をしている。
近衛のプレイスタイルを彷彿とさせる。
アイツに受ける感覚そのまま、
奴にも共通のモノを感じる。
鷺我の奴らはその名に恥じること無く
多かれ少なかれ似たような能力を
持っているのだと思う。
……が、この二人は違う。
所謂、別格だ。
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