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こっちのセリフだ!
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それから二週間たった土曜日の午後。
戸神が再びグランドの金網越しに現れた。
「げっ!来てるぞ、近衛」
「ほっとけ」
「オ・マ・エ・に手を振ってる
みたいですけど!?」
「気にすんな」
「し、してねーし!!!!!!!」
「ウッセーぞ!お前ら!」
「ス、ス、スミマセン!!」
あのガキが来るとコイツらが
騒がしくてたまらん。
俺はグランドを横切って
戸神の傍に寄った。
「お前、邪魔だ。何しに来た?
今日はお供も連れず単身か?帰れ」
「……またアンタか。
見学だよ、見てて分かんない?
それにさ、見られて困るような
レベルじゃないじゃん」
「………………」
アレはやっぱり俺の見間違いだった
みたいだな。
気まぐれな奴だから
何かでヘソ曲げていただけだったのかも。
そもそも俺が首突っ込むような話でも
ねーし……くっだらねぇ。
てかイチイチ勘に触る言い方をしやがる。
「天下の鷺我さんの主将がそんなレベルの
練習見学する意味ねーだろ?
とっとと帰りやがれって言ってんだよ、
お前の頭でもこれだけ言えば理解できるか?」
俺をムッとして睨むがそこは当然睨み返す。
「アンタ本当にムカツクな」
……それはこっちの台詞だ。
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