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甘いよ
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「……また来てんのか。
どんだけお前んとこ暇なんだよ」
隔週末になるとこうやって金網越しに
コイツの姿を見かけるようになって久しい。
そしてその度に注意しに行く
煩わしさったらねぇよ。
主将として他校の主将が頻繁に
来るのは好ましくないから、仕方ねぇし。
「ちゃんと練習はこなしてるし、
目的あって来てるんだから良いじゃん」
――どうせ近衛だろ。
しかも今日はまだ木曜日だっていうのに
新幹線でわざわざ?こんな夕方に。
「しっかしさ、いつ見てもヌルい練習だね。
これじゃ県大会止まりも頷ける」
「わざわざ嫌味言いに来たのか?
そのうち俺達がぶっ潰してやるから
楽しみにしてろ」
「そのうちね……とことん甘いなぁ。
折角、緑先輩いるのに活かしきれてない」
しみじみ言う戸神は遠い目をしていた。
「時にアンタ、主将ってどう考えてる?」
「は?別に」
「呆れた」
「お前のとこはクジのクセに」
「…………気楽でいいね、アンタは。
鷺我で主将を張るっていうのは
並大抵じゃないんだよ」
今度は自慢か?
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