アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
近衛を追って
-
「緑先輩、鷺我でも群を抜いて上手くて、
でも絶対ひけらかさないの。
格好良いだろ、憧れるじゃん?そういうの。
俺、主将とか本当はどうでもいいから
先輩と一緒にもっとプレイしたかった。
試合してても、いつも緑先輩だったら
どうしていただろうとか考えてしまう。
先輩はお前の好きなようにやればいい
とか言ってたけど、出来る訳ない、
あんな人の後なんて」
「…………愚痴かよ」
「ずっとあの人の背中ばかり追っていたし
俺の目標だったよ。
あの人抜きの鷺我は考えられない。
本当だったら緑先輩が主将って決まって
いたのに」
……らしくねぇ。
「今回の試合も前半で二点ビハインドつけたら
後半、自由にやって良いって言われて
久々に緑先輩とサシでやれた。
結果はやっぱり向こうの方が何枚もうわ手
だったけど、すっげぇ楽しかった」
マジ、らしくねぇ。
いつもの生意気さは何処いったよ?
大体、そこまで何で近衛に拘るかねぇ。
俺にしてみりゃサッカー以外は
底の知れねぇ変なガキだけど。
「なのに……あんなのの為に
こんなトコ来るなんて信じられない」
あんなの?何言ってんだ?
なんか聞いてると単に、
「まるで嫉妬みてぇ」
怒って言い返してくるかと思いきや
急に押し黙りやがった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 70