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これはちょっとした事件です
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俺は茫然自失で立ち尽くしていた。
理解できた今、
やり返そうにもその相手は既に
もういなくなっていた。
夜間照明とか洒落た施設ないのが
幸いして誰にも見られてはいなようで
助かったが、とんだ失態だ。
その後、俺は部室で着替えもせずに
家へと帰る羽目になった。
翌日、学校のトイレで鏡を見ると
手形がくっきり。
クソッ……あのガキ、力一杯殴りやがって。
「ダセぇ……」
今日は一日中、教室が騒がしい。
「……オイ、誰だよアイツ殴ったの」
「なんでもどこかの不良高に一人で
殴り込みいったってよ」
「マジか!?こえぇぇ……」
聞こえてる、聞こえてるっつーんだよ、
テメーら。
平手で殴る不良とかいねぇだろ、普通。
「日野、後で職員室こい」
……なんでだよ。
職員室で数人の教師に囲まれる俺。
(久々だな……こいうの)
教師連中の話半分受け流しつつ体育教師の
頭頂部の後退具合を観察していた。
(だいぶ進んだな……今6割ってとこか?)
「聞いてるのか?日野!」
「まぁ。所々」
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