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お前、器用だな!?
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「お前に愚痴りに来てんだろ?」
「此処では弱音吐けませんから。
弱みを見せるのをよしとしない場所ですし
戸神自身それが出来ないタイプなんで」
よく理解してやがる。
道理であのガキが追っかけてくる筈だ。
それに引き替え、俺とは歪みあう事しか
できないってのにえらい違いようだな。
「愚痴ったとこで俺は
どうしてやることも出来ない。
ましてや、そんな事で状況は何一つ
変わりはしませんから悩むだけ無駄ッス」
「……ドライだな、お前」
「そうッスか?
嫌なら辞めればいい、そんだけッスよ」
「…………鷺我にいると
皆そうなるのか?」
「さぁ、どうでしょう」
ん?なんだ?
グランドにいる数人がこちらを見て
何か言ってるようだ。
しかも段々それが他にも波及したようで
チラチラ見ているヤツもいれば
ガン見してる奴もいる。
“オイ、近衛だ”
“何しに来たんだ?”
ザワザワ漏れ聞こえてきた。
偵察という訳じゃないが、帽子で顔は
結構見えてない筈なのにやっぱ
気が付くんもんだな。
気のせいか奴らの動きが
さっきよりいくらかギクシャクしてるように
見えるんだが、コイツが見てるってだけで
動揺するとか……お前どんだけだよ。
だが、横の近衛は顔色一つ変えていない。
……と、思ったら
「…………オイ、起きろ」
立ったまま寝てやがった。
「え?ハイ。
じゃ、一軍見に行きましょうか?」
「お……おう」
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