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全国区、鷺我の真髄
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「今はプリンスリーグのシュミレーション
を兼ねた再現か若しくはそれに準じた
ゲームパターン構成をしてるんじゃないッスかね」
「でもあくまで模擬だろ?
試合試合で全然変わるじゃんか」
「ソレ……想定してないと思います?
相手のチームの研究はどこよりも
鷺我はしてるッスよ」
――いま、コイツの表情を見て
一瞬だがゾッとした。
そんな当たり前のこと、
今更聞くなって……か。
「だが、練習でも……やっぱ戸神キツくね?」
「そんなもんッスかね。
ま、出来るから戸神が選ばれたんでしょ」
「…………そうか」
事も無げに言える近衛が
近衛たる所以か。
つまりは、自分も出来きて当たり前だと
思っているからこそ言える発言だ。
自校の生徒に混じって私服の俺達が
いると流石に目立つ。
やはりこちらでも部員が時々視線を
向けてるのが分かるが、だからといって
さっきの連中とは違って特に動揺を見せない。
各自淡々とメニューをこなしている姿は
自分達に自信がある証拠。
――流石は一軍か。
戸神も一度だけこちらを見た。
その時、絶対俺達の存在に気が付いた筈だが、
それっきり二度と俺達を見ようともしなかった。
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