アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
生憎年上なんだよ
-
「この前は偵察に来たのか?先輩と」
「ああ」
――お前がいきなり来なくなったからだ。
「参考になった?」
「なる訳あるか。うちとじゃまるでカラーが違う」
「だろうね~所詮弱小校だし」
不思議といつもの嫌味が気にならない。
というか、それすら……
「お前は?今日は近衛じゃないなら何だ?」
「……別に、何でもいいじゃん」
「愚痴とか色々あんなら俺が
聞いてやっても良いぜ?」
「アンタが?はっ!」
「お前結構無理してんだろ。
向こうじゃ言えないことぶちまけていけよ、
聞くぜ?俺だってそれくらいは出来るからな」
此処いる時が……俺といる時に
お前が巣で飾る必要がないんだったら
何でも言えば良い。
それで気が楽になるならいくらでも
付き合ってやる。
「急に年上っぽいこと言うなよ、
なんか調子狂う」
「生憎年上だ。一応これでもな」
「…………ホント調子狂う」
戸神はいつものように食ってかからない
俺に対し戸惑っているようだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 70