アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お前が決めろ
-
「テキトーなヤツ?抱く?」
戸神は多分無意識だろうが
俺の腕を掴んでる指に力が篭った。
「お前がそうして欲しいんだろ?」
「…………」
「そうじゃないなら、お前が俺の
童貞喪失相手になってくれて良いんだぜ?」
「…………っ」
うつむいて黙ったままの戸神。
「……手、離せよ」
掴んだままの手の先が白い。
震えてるくせに力強ぇーんだよ、
自覚しろよお前。
「なぁ?お前さ、ひょっとして
俺の事好きになってんじゃねェの?」
「っ!違う!バ、バカじゃないの!?
そんなんある訳ないじゃん!」
「俺は駆け引きとか出来ねーから、
ストレートに言うが、多分お前に惚れてる」
「え?」
「意外か?俺もだ。
だけど生意気なお前を可愛いと
思っちまうんだから、仕方ねェ」
戸神はびっくりした顔をしたまま
俺を見ている。
「それでも近衛が良いって言うなら
俺は手を引く、それまでだ」
お前が決めろと言って俺は戸神を残し
グランドへ戻った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 70