アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アイツに手を出すな
-
それから完全に戸神は来なくなった。
当然といえば当然か。
『お前に惚れてる』
あの時言った言葉に嘘偽りはねェし、
ちゃんとアイツに言っておきたかった。
……後悔してねェ。
俺より近衛が良いってんなら、
こればかりはしゃーない。
「日野先輩」
「……なんだ?近衛。
パス練終わったんだろうな?」
今、テメーの面みたくねぇんだが。
「昨日、鷺我の主将から先輩の
番号とメアド知りたいって言われたんで
教えました、問題無いッスね」
――肯定文かよ。
「近衛、戸神は俺が貰う。
間違っても手を出すなよ、良いな」
「ウッス」
三日も四日も経つのに連絡が来ねェ。
近衛の野郎間違って教えてんじゃねーのか?
だからってこっちからは連絡先知らねェし
近衛に大見得切った手前、連絡来ないから
教えろとは沽券に関わる。
クソあのガキ、ホント俺をイライラさせる
ツボ心得てやがんな。
そもそも、
どういう了見で近衛に聞いたんだ?
用件があるからじゃねーのかよ。
最初は内容が気になって仕方がなかったが
今の時点ではかかってこない事に対しての
怒りへと完全にシフトチエンジしていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 70