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乱用は避けるべし
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「ヤダよ」
「俺の事好きなんだろ?
“アンタじゃないとヤダ!”って
喚いてたじゃん」
「誇張すんな、言ってねーし。
どんだけ真実捻じ曲げんだ、アンタ」
「似たようなもんじゃねーか、細けーなァ」
「細かいとかじゃなくて、
まんま嘘じゃねーか!
本当、万事アバウト過ぎ」
俺と戸神は一昨日の電話の延長で
気持ちを直に聞いてテンションが
上がった辺りまでは良かったんだが、
じゃ俺の初体験はお前で決まりだな、
と言い出したあたりから雲行きが怪しくなり
現在、揉めてる真っ最中だ。
「お前だって俺とヤリたいだろ?
なんだ怖いのか?」
「怖かねーよ!てかその言い方だと俺が下かよ!?」
「こういうのは年功序列って
決まってんだよ。第一お前なんかが
俺を組み伏せれる訳ねーだろ」
「……やっぱ、俺、アンタ嫌いかも」
「俺じゃなきゃお前みたいなじゃじゃ馬
誰でも乗りこなせねェから。
まぁ、実際乗るしな」
「下品!!
一言余計な事さり気なく追加すんな!」
ワーワーうるせぇな。
「戸神」
「なんだよ!!!」
「好きだぜ」
「…………くっ」
こういう類の事を言うと
大概黙るもんだと、アイツから
教わったから実践してみたが、
……てきめんだな。
ただし乱用は避ける事だっけか、
成程、奥深いな。
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