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Scene 2
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しばらく雑談に花が咲き、何杯目かのビールが空いた時、店長らしき男がやって来た。
店長 いらっしゃい、創ちゃん!おっ、今日はカッコイイ彼氏連れちゃって!
創一 店長!違いますって!
店長 違う?
創一 こちらは俺の上司です。
店長 上司?ああ、そうかそうか...こりゃ失礼...(笑う)
創一 本当、早とちりは止めて下さいよ。
店長 だから悪かったって!でも、創ちゃんが仕事関係の人連れて来るなんて珍しいな。いや、初めてじゃないか?
拓馬 そうなんですか?
店長 ええ。ここで仕事の話はしたくない。ゆっくり寛ぎたいから誰も連れて来ない、そう豪語してたんですよ。(笑う)
じゃあ、何で俺を連れて来たんだ?ん...もしかして、こいつ...
創一 あれ、そうでしたっけ?あー、もういいじゃないですか!今、大切な話してるんだから、邪魔しないでくださいよ!
店長 悪い悪い!じぁあ、ごゆっくり...
創一 (苦笑い)すみません...いい人なんですけど...ちょっと口が...
拓馬 いいよ、別に気にしてない。それより彼氏って?
創一 ああ、もう飲み物空ですね!次、何にします?
拓馬 で、彼氏って何?もしかして高梨ってさ...
創一 あー...バレちゃいましたね...こんな形で知られたくなかったけど...
拓馬 なるほど、そういうことか...
創一 そういうことって...
拓馬 君も聞いているんだろう?俺が社長の愛人だとか何とか。
創一 えっ?いや、あっ、その...
拓馬 いいよ、この期に及んで誤魔化さなくても。
創一 はい...
拓馬 俺自身の名誉のために言っておくけど、俺は社長の愛人じゃない。俺が愛人やって たのは会長の方だ。現社長に代わった時、会長との関係は清算した。だけどその頃 のこと知ってる奴も結構いるからな。話ってのは尾ひれがついて、どこまでも際限なく広がっていくもんだからさ。
創一 そうだったんですか...
拓馬 ほら、遠藤とすれ違ったとか言っていただろう?何をどう聞いてるのかは知らないけど、社長に取り合ってくれるなら、抱いてやってもいいと言ってきた。
創一 ええっ、マジですか!
拓馬 ああ。あいつ、俺が社長の愛人だと思っているらしい。しかも抱いてやるって...悪いけど、俺はそっちの趣味ない。
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