アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お菓子作り開始!
-
サ「と、とにかく!!その豆!さっさとそのザルに入れろ!」
ゾ「わーったよ!わかったから髪の毛離せ!ハゲんだろうが!」
ゾロは豆の袋を2つ開けると、ザルに3分の1ずつ流し込んだところでサンジが叫ぶ。
サ「ストーーーーップ!!馬鹿野郎!!てめぇ!なに2色一緒に入れてんだよ!」
すかさずサンジのゲンコツが飛ぶ。
ゾ「ってぇなコノヤロー!!てめぇが言わねぇのが悪ぃんだろうが!こっちは料理なんざ、ましてや菓子なんて作ったことあるわけねぇだろ!」
サ「っ………そうだな、悪かった。」
サンジは、少し申し訳なく思ったのかゾロの頭に出来たタンコブによしよしした。
サ「痛いの痛いの飛んでいけー(棒)」
ゾ「てめぇバカにしてんのか」
サ「悪かったってwてか、お前その豆!色分けして別々のザルに入れろ!その間に、色々と準備しとくから!」
ゾ「ちっ……めんどくせぇな」
そう言いながらも、ゾロはちまちまと豆をわけ始めた。
サ「よりによって和菓子か……」
こんな器用そうで不器用なやつに教えられるか俺…
そんな風に考えながらサンジは、鍋、ヘラ、着色料、砂糖、様々なものを手際よく並べていく。
サ「和菓子か……おい、お前抹茶みてぇな頭してるけど抹茶飲めるか?」
ゾ「頭は関係ねえだろ…飲める」
ちゃんと質問には答えるのなw
少し可愛いなんて思いながらサンジは手を動かす。
サ「そうか…チョッパーとルフィが……砂糖ちょっと入れれば大丈夫か……ウソップは意外と大人味覚だから……ブツブツ」
サンジはそうブツブツ言いながら人数分の器に抹茶の粉を、二人分は少し砂糖を入れていく。
その時、船が少し揺れた。
サ「おおっ……と」
サンジは少しこぼれてしまった抹茶を手早く拭き取る。
ル「おおおおおお!でっけえ魚!食えるかな!?」
ウ「何ですぐ食おうとするんだよ!!」
チ「あんなの釣れねぇよ!逆に食われちまうよぉ!」
甲板から元気な声が聞こえてくる。
ル「サンジーーーーーー!!!」
サ「チッ……なんだー!!」
サンジはササッと器を片付けるとキッチンの扉を開けた。
それを見ながら、ゾロは黙々と豆をわける。
ル「今日の晩飯こいつでいいかーーー???」
サ「そんなデケーの船に乗らねぇだろーー!」
サンジは呆れ顔でドアにもたれる。
ル「ゾロにぶつ切りにしてもらうぞー!!!」
サ「あー、ならいいぞー!今晩はそいつな〜!」
ゾ「お前ら俺をなんだと思ってんだよ!!!」
ゾロはそう言いながらも、ウロコが硬いやつじゃないといいが……とか考えていた。
サ「あとは……なんか必要なもんあったか?………あ?
なんだよ人の事じーっと見て」
ゾ「あ?……きれーなもんだなと思ってな」
ゾロはサンジの手元をじーっと見た。
サ「当たりめぇだろ、キッチンはいつも清潔にしとくもんだ」
ゾ「あ?ちげーよ、手だよ手」
サ「は?手?」
ゾロはサンジの手をとる。
サ「なっ…」
ゾ「男にしては細ぇし、色も白いし」
サ「うっせぇ触んな!お前がゴツイだけだろ!」
サンジは手を離すと、赤くなった顔を前髪で隠す。
ゾ「そうか?ルフィもウソップもそこそこしっかりしてるぞ?お前くれぇだろそんなに綺麗な手してんの」
サ「うるせぇよ、さっさとその豆茹でちまえ。水は豆が浸るくらいだ」
ゾ「あ?あぁ」
ゾロは、言う通りに豆を鍋に移して火にかけた。
サ「……………」
サンジはぼーっとしているゾロの横顔を見つめる。
こいつ、ほんと顔はいいんだよな〜。
ま、まぁ!俺ほどじゃないが。
黙ってれば全然かっこい……じゃねぇよ!
こ、こんな仏頂面のどこがいいんだよ!
ニコリともしねぇじゃねry
ゾ「ん?何見てんだよ」
ゾロは少しニコリとしてそう言った。
わ!?わら!?笑っ!?
サ「っっっ!!!チョッパーーーぁぁぁぁ!!!」
ゾ「ビクッ」
サンジはテンパってなぜかなかなかの大声でチョッパーを呼んだ。
そんなサンジをキョトンとした顔で見ているゾロだったが、流石に心臓はバクバクいっていた。
チ「なっ、なんだ!?どうしたんだサンジ!?」
サ「あ、いや…え、えーとな!ちょっとナミさんのミカン!の手入れをしてくるから!マリモが余計なことしないように見ててくれ!」
ゾ「なんだとてめぇ」
サ「多少吹きこぼれてもフタはあけるなよー!吹きこぼれたら火を弱くするんだ、できるなチョッパー?」
チ「おう!!」
サ「すぐ帰ってくる!頼んだぞ!」
そう言ってたサンジは逃げるようにキッチンをあとにした。
ゾ「…んだ、あいつ」
チ「ゾロぉ、また喧嘩したのか?」
ゾ「あ?別にいつものことだろ」
チ「ゾロ…せっかく仲直りしたのに…」
チョッパーがしゅん…とするとゾロは仕方ない。と言うようにキッチンを出た。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 34