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甘い果実はいかがでしょう
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高校生×高校生
(過食嘔吐、病み、ヤンデレ)
甘い匂いが充満する
食べても食べても満たされない
チョコの袋
キャラメルの袋
プリンのケース
ケーキのフィルム
無惨に広がるお菓子の包装の山
いつから食べだしたかなんて覚えていない
いつまで食べるのかも分からない
だって、お前がオレのモノにならないから
満たされない
満たされない
代わりだっていいんだ
いいのに
お前がオレを見てる時は
お前の一番がいい
叶わない願い
お前はオレを見ない
あいつしか見ない
あいつを真似ても意味がなくて
お前はオレの奥にあいつを見てて
寂しい
オレを見て
オレだけを感じて
がちゃりと玄関のドアが開く
お前の帰りを告げる
今日は帰ってきた
そう思うと嬉しかった
オレは立ち上がろうとする
お前の元に走ろうとする
しかし
一気に消費した甘味がオレを襲う
体が重い
気持ちが悪い
オレはその場にへたり込んだまま動けない
食べていた時は感じなかったのに
「また、やったの⁇」
リビングにやってきたお前はオレの周りに広がる包装の山を見て呆れる
「ごめん」
後悔が溢れる
やっちゃいけないのにやっちゃった行為
前にもお前に注意されたのに
「謝るなよ。こんな風にしたのは、俺だろ⁇」
そう言ってお前はオレを抱き締める
心配してくれたのか
気にかけてくれたのか
嬉しい
「また、吐く⁇」
そう言うとお前はオレの背をさする
その刺激がオレの胃を動かす
お前に中身をぶちまけそうでオレはお前を突き放す
「いいよ。吐きなよ。」
突き放したのにお前はずいっとオレに近寄り
オレの口に手をつっこみ喉を掻き回す
スイッチが押されたように
胃のモノが一気に上昇してくる
「うっ…おぇっ……げぇええええ………」
汚らしい声と共に
びちゃびちゃと音を立てて
未消化のモノが床に吐き出される
はねた嘔吐物がお前にかかる
謝らないとそう思うがそんな余裕もなく
胃は動き続ける
「げぇっ……えっ…………」
吐いても吐いても
まだ中身はつくことがない
少し落ち着いた時
目の前の床は嘔吐物で埋まっていた
「もう終わり⁇」
お前はどこか残念そうにすると
オレに口付ける
そして今度は舌で器用に喉の奥を刺激する
「うえっ…」
嗚咽が漏れる
瞬間、お前の唇が離れる
離れて欲しくないのに
治った波が再び起こり
酸っぱく苦いモノが口から溢れ出す
「げぇっ…えぇ……ぐっ…っ…はぁ……」
グロかった嘔吐物がさらにグロさを増す
そのグロさにまた波がくる
「全部、吐きなよ。」
お前はそう言ってオレの鳩尾を下から強く撫でる
吐くものなんてもう無いのにその刺激に
胃液、胆汁が分泌され口元へとせり上がる
「はぁっ…んっ……ぐえっ……」
ヒキガエルのような声が響く
苦しい
それなのにお前に刺激されて
嬉しい
狂った愛情
分かっていながら
それを欲してしまう
「コレで空っぽだ。」
お前は満足に笑うとまた口付ける
今度はさっきと違い甘い口付け
「もう、やっちゃダメだよ。苦しいのはキミなんだから。」
そうお前は言う
でも、そんな言葉聞くもんか
だってコレを辞めたら
お前はオレを構ってくれないだろう⁇
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